2006-05-21

[留学生TIMES]2006.5-中国語講師

身近な中国語の先生

My Life & My Style (No.3) Editor:李晨



はじめに

京大には留学生が多く、数十ヵ国からなっています。国際交流サークルもいくつかあり、われわれ京大生協留学生委員会では、日本人と外国人の交流を深めるための試みを行っています。その一つが留学生の教える語学講座です。夏寧先生はこの語学講座で中国語を教えていました。さて、今回のMy Life & My Styleは夏寧先生を取材することになりました。



プロファイル

夏寧(Xia Ning)



中国出身、高校のとき日本語のSpeech Contestに一等賞受賞。現在は工学部・工業化学3回生で、native speakerとして中国語を教える仕事をしている。



*どのように中国語を教え始めたのですが?

私は性格が朗らかで、物事を人に教えるのが好きで、最初日本に来たとき、日本人に中国語を教えることができたらいいなと思いました。だから、普段中国語の教科書をたくさん読んでおきました。でもなかなかチャンスはありませんでした。生協留学生委員会が中国語講師募集を知ったとき、「よし!これだ!」と思い、面接を受けました。



*中国語を教えるに当たって、心がけていることは何でしょうか?

週一回の短い時間内にできるだけ多くのことを学べるように、また生徒さんが楽しく学べるように、工夫を凝らしました。たとえば、努力して要領のまとめたプリントを作成したり、簡単な中国語の歌を教えたりしていました。また、中国語を教えると共に、中国の文化や風土なども知ってもらいました。



*いろいろ工夫しましたね。ところで、夏さんはいつ日本に来たのですか?

初めて日本に来たのは、2001年の夏、富山県立富山中部高校との交流活動のきっかけでした。五日間のホームステーが素晴しい思い出になりました。富山は小さな町ですが、自然の美しいところです。緑いっぱいの立山に登って、七月の雪を踏みながら、素早く空を飛ぶ雷鳥を眺めて、なんてパラダイスだなって感じでした。

*それは5年前のことですね、本格の留学はいつからでしたか?

2003年の十月京都で留学生活が始まりました。最初はいろいろ困難もありましたが、一応精一杯に大学入試を頑張りました。京大に入学した後、段々こちらの生活に慣れて、そして日本が好きのようになりました。

さっき話した困難ですが、具体的にどんなものですか?

そうですね、日本で留学している学生たちは大抵きつい生活を送っています。毎日授業を受けるほか、生活費用を稼ぐために、アルバイトをたくさんしなければなりません。孤独で単調な日々の中でストレスがたまりやすいです。

*そうですね、僕も留学生ですからそういう実感がありますよね。夏さんはどうやって乗り越えましたか?

私はたくさん日本人の友達を作りました。クラスメートとか、バイト先の仲間とか、サークルの人とか。みんな親切に面倒を見てくれました。それに、外の留学生たちと生活の苦しみを分かち合い、お互いに励まし合ったり、助け合ったりして、一緒に努力してきました。



*留学生の中にはサークルに入る人があまり多くないそうですが、夏さんは参加しましたね、どうでしたか?

一回生のときフィギュアスケート部を通いました。たくさんの友達ができるほか、スケートもすこし覚えましたので、とても充実でした。サークルに参加すると勉強する時間が少なくなり、経済的にも負担が重くなるのは確かだが、その分より多い収穫が得られるとおもいますので、好きなサークルに入ってみてください。



* ご趣味はなんですか?

私は旅行が大好きで、そして、鉄道ファンです。休みのとき、いろいろなところへ出かけます。特に、青春18切符を使って、鈍行電車に乗り、旅情をたっぷり味わうことができます。東京まで9時間の旅は少し長いですが、やさしいおじいちゃんおばあちゃんと楽しく話し合って、とても充実した時間を過ごせるので、東京に行くときいつも青春18を使っています。旅というのは移動だけじゃありませんね、こんどの目標は北海道です!